どんなに可愛いぬいぐるみでも、長年愛用していれば次第に汚れてくるのが一番の問題点です。汚れてきたなら洗濯して綺麗にすれば済む話だと思われるかもしれませんが、単に洗濯機に放り込んで洗うだけでは綺麗になりません。
それどころか、逆にかつての触り心地が失われてしまう可能性が高いですし、ボロボロになったり小さくなってしまったりと災難なことになるでしょう。ぬいぐるみは適切な方法で洗濯すればきちんと綺麗になるので、その方法を知ることが重要です。
それでは、ぬいぐるみを洗濯して綺麗にする方法についてご説明しましょう。
洗濯する前に気を付けること
ぬいぐるみを洗濯する前に気を付けておきたいのが、洗えるぬいぐるみと洗えないぬいぐるみがあることです。ぬいぐるみに使われている素材によっては洗濯機で洗えないので、無理に洗ってしまうと台無しになってしまうでしょう。
特に、以下のぬいぐるみは洗えません。
- 色落ちする
- アンティーク
- ボタン
- サイズが大きすぎる
- 機械系
- 接着剤が使われている
- 革
- ポリエステル、ビーズ、パイプ以外が入っている
中でも色落ちするものは洗っている最中に色が落ちてしまうので、一度洗ったら元の色に戻せません。アンティーク調のぬいぐるみは非常にデリケートなので洗ったら台無しになる可能性が高いですし、取れそうなボタンがついているぬいぐるみは洗ったら全て取れてのっぺらぼうになる恐れがあります。
また、抱き枕にでもできそうなほどサイズが大きすぎるぬいぐるみは洗濯機に入りませんし、機械が入っていて動いたり喋ったりするぬいぐるみも洗濯したら壊れてしまいます。ぬいぐるみの中には接着剤を使用しているタイプがありますが、洗濯している最中に接着剤がはがれて大変なことになるでしょう。
ポリエステルやビーズ、パイプ以外のものが入っているぬいぐるみの場合、洗濯すると型崩れしてしまいます。特に革製のぬいぐるみは水に濡らすと間違いなく台無しになるので絶対にNGです。
以上のようにぬいぐるみに使われている素材によって、洗濯すると台無しになる可能性が高いです。洗濯する前に、以上の素材が使われていないか必ず確認しましょう。もしも以上の素材が使われているなら、ぬいぐるみのクリーニングに対応しているクリーニング店などに相談するのがおすすめですよ。
洗濯でぬいぐるみを綺麗にする方法
いよいよぬいぐるみを洗濯で綺麗にしていきますが、洗濯機に入れる前にぬいぐるみについているリボンや服などの付属品は全て外しましょう。付属品を全て外したら、以下の手順で洗濯しましょう。
- ブラッシングでホコリなどを取る
- ぬいぐるみを洗濯ネットに入れる
- 手洗いコースまたはドライコースで洗濯する
- 脱水が始まる前に取り出す
- タオルで優しく包んで洗濯ネットに入れて10秒ほど脱水する
- 風通しが良い日陰で乾かす
洗濯で綺麗にする方法は以上の通りですが、様々なポイントが各所にあります。
まず、ブラッシングをするときはぬいぐるみを傷めないようにしながらかけるのがポイントです。そしてぬいぐるみをそのまま洗濯機に入れるのではなく、洗濯ネットに入れると衝撃からある程度守ってくれます。
そして汚れを落とそうとするあまり、念入りに洗ったりお急ぎコースなどで洗ったりするのはNGです。あまりにもぬいぐるみに対する刺激が強すぎるので、手洗いコースかドライコースで優しく洗いましょう。ここですすぎまで行った後、脱水をする前に一度取り出します。
脱水は回転力が強いため、洗濯ネットに入れただけでは刺激が強すぎるので傷めてしまいます。したがって脱水する前に取り出して、ぬいぐるみを満遍なくタオルで包んでからもう一度洗濯ネットに入れて脱水を始めましょう。
この時も長時間脱水していてはタオルに包んでいても刺激を与えてしまうので、10秒ほどでOKです。心配なら時々様子を見ても構いません。脱水が終わったら、最後に風通しが良い日陰で長時間乾かしましょう。
この時、直射日光に当てるのはNGです。確かによく乾くかもしれませんが、強い日差しはぬいぐるみにとって刺激が強く、色あせたり触り心地が変わったりする可能性があります。乾きやすいように日陰で乾かしますが、ぬいぐるみの大きさによっては数日ほど乾かしておく必要性がありますよ。
乾かないからといってドライヤーなどを使うのも刺激になるのでNGです。
まとめ
大切なぬいぐるみが次第に汚れていくのは残念ですが、洗濯機で洗えばある程度汚れが落ちる可能性があります。さすがに購入した時のような汚れがない状態にはできないかもしれませんが、きちんと手順を踏むことによって洗うことができます。
ただし、ぬいぐるみに使われている素材によっては逆に台無しになる可能性が高いので、洗濯機で洗うのはNGです。この場合、クリーニング店に行って洗えないか相談するのがおすすめですよ。