「CSR」という言葉を最近よく耳にすると思います。
CSRとは、「企業の社会的責任」の意味で、CSRとは「Corporate Social Responsibility」の略語です。一般的にはボランティアや寄付活動などの社会貢献活動のことを指します。
今回は実際に企業がおこなっているCSR活動の実例や、CSR活動のメリットを紹介いたします。
企業が取り組んでいるCSR活動について
日本の企業が取り組んでいるCSR活動で一番多いのは「環境保護」で、次いで挙げられるのが「文化支援」「人権の保護」「女性の地位向上」などです。
環境保護
生物の保護や環境汚染の防止、植林など
文化支援
文化財の保全活動など
今後力を入れていくべきCSR活動の内容は「貧困」
日本でも6人に1人は貧困だと言われています。
貧困は世代で連鎖する傾向があるため、企業のCSR活動で少しでもサポートする必要があります。
=> 世界で貧困に苦しむ子ども達を支援する具体的な方法
CSR活動の実例
2019年CSR活動ランキング(社会貢献に多くの金額を支出している企業)を紹介いたします。
どの企業も自社の問題点を把握して、それらを解決できるように様々なCSR活動をおこなっています。
トヨタ自動車
・幼児向け交通安全教室「トヨタセーフティスクール」
・トヨタ博物館で開催する「トヨタロビーコンサート」
・小学校への車を題材にした出前授業「トヨタ原体験プログラム」
・トヨタ鞍ヶ池記念館
・トヨタ博物館
・トヨタ産業技術記念館
など
ホンダ
・全国の砂浜を清掃する「Hondaビーチクリーン活動」
・「高等専門学校ロボットコンテスト」の活動支援
・日米の文化交流機会提供「TOMODACHIイニシアチブ」
など
参考=> 環境・安全・社会活動(未来へつなぐ取り組み)| Honda
NTTドコモ
・「ドコモの森」活動での環境保全推進
・トラブル対処方法を啓発する「スマホ・ケータイ安全教室」
・アジア諸国の留学生を支援する「ドコモ留学生奨学金」
など
参考=> CSR | 企業情報 | NTTドコモ
CSR活動のメリット
なぜ企業はここまで積極的にCSR活動に力をいれるのでしょうか?
どのようなメリットがあるのかを具体的に紹介いたします。
企業価値の向上
多くの人がCSR活動と聞くと社会貢献活動を思いつき、企業として直接的な利益にならないイメージがあるはずです。これからの時代は、積極的にCSR活動に取り組むことが長く生き残るために重要となってきます。競合他社との違いを伝えるという点で、CSR活動が企業にとって非常に重要と言われています。
ステークホルダーからの信頼向上
ステークホルダーとは、「利害関係者」という意味で、主に顧客、株主、従業員、得意先などを指します。
CSR活動を継続しておこなっている企業は、株主や投資家から支持され、顧客(消費者)からの信頼も厚くなります。また、企業で働く従業員が「日々の仕事が社会貢献に繋がっている」と実感でき、モチベーションが向上します。人事面でも企業としてCSR活動に取り組んでいるアピールができていれば、それほど有名でない企業であっても「是非この企業で働きたい」と思わせることができ、結果として優秀な人材の確保に繋がります。
まとめ
CSR活動は直接利益を生むわけではないため、計画して継続して実行することは企業として相当な意思とパワーが必要となりますが、企業イメージの向上、優秀な人材確保、売上貢献など、CSR活動に取り組むことで様々なメリットがあります。
長期での計画が必要になりますが、是非始めてみることをおすすめします。